岩崎ひろし

いわさき 広
日本共産党横浜市会議員
市会質疑・報告

2013年度予算第一・第二特別委員会 財政局での質問

2013年3月20日

■2013年度予算特別委員会「財政局」岩崎ひろし議員(2013.03.13)
市会質疑・報告の録画は、リンク集「横浜市会インターネット録画中継」からご覧ください。
20130313-1施設の老朽化は深刻な状態

岩崎議員:よろしくお願いします。
公共施設の「保全費」をどう捻出するかという視点から質問します。
これ(パネル1)が中村小学校の校舎の状態です。ここに鉄筋が出ているのがわかります。これが中村小学校。

これ(パネル2)が宮川橋の橋脚です。鉄筋がだいぶ露出しています。

それから、これ(パネル3)は、隣の旭橋というのがあるんですけど、それの橋脚の部ですね。大分亀裂が大きく入っています。

これ(パネル4)は水道局のときにも使ったんですけど、磯子橋、いま補強工事がやられてます。保全工事っていうのはものすごい金かかかるっていうのがこれでよくわかると思います。

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それで、いま何枚か見せましたけど、われわれ議員団で、3時間ほどでちょこっと回っただけでこれくらい問題個所が見つかりました。だから全市よく回って見れば、実態はかなり深刻だなというふうに思いました。
そういう点では、本市の職員の方の現場の人たちは保全対策の必要性っていうのをよく知っています。お金もだいぶかかるんじゃないかというふうに私は思うんですが、やりたくても予算がなくできないというのが、現場の声だっていうことを承知しておいてください。
そこで、伺いますが、現場がどうしても必要なところに予算を手当てするっていうのが財政局の重要な役割だと思うんですけど、これ一般論で結構ですから、お答えください。

柏崎財政局長:よろしくお願いいたします。
私ども毎年、予算編成というものを行っているわけでございます。そういうものの中で、現在の予算の編成のやり方としては、予算編成のスタートの段階におきまして、来年度の収支見通しを勘案しながら、一定額につきまして各事業所管局に予算を財源というかたちで配分をさせていただいて、その中で各局において、特に経常的な経費の部分につきましては各局の中でそれぞれ議論をしていただいてその優先順位に基づいて予算を編成していただいていると。その上で、市長、副市長によりまして、全市的な観点から予算を最終的に編成をしていく、こういうやり方をしておりますので、そういう過程の中で、この保全費という予算についてもそれぞれ事業所管局において適切に予算編成が行われているものというふうに思っております。

保全費は毎年380億円不足

岩崎議員:この図(図1)は、「公共建築物マネジメント白書」にある「保全費の将来推計」の「図」です。これをちょっと分かりやすく、どなたか説明してくれませんか。

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手塚技監:「公共建築物マネジメント白書」については、いま素案を出して、その中に全体のこれはインフラも含めた建築物と、それから予算、その白書の段階では24年度予算でございましたけど、その予算とそれぞれお出しして、どれくらい開きがあるのかということでお示ししたものでございます。しかしながら、この推計にあたっては実際の点検とはちょっと違う時間計画保全という考え方で、ある一定期間がくれば部品は変えていくよというようなかたちで推計した結果になっておりますので、現実的にはもう少しこの差が縮まってくるものというふうに考えています。

岩崎議員:ありがとうございます。この図でみる限りですね、保全費用が毎年380億円不足するというふうに読めます。この赤い線の間です。ちょっとこれ確認したいんですけど。

手塚技監:素案の段階ではそういうかたちになってございまして、その後やや精査したものが白書として今月末には出すつもりですけども、その段階では精査の結果はもう少し縮まったかたちで提示できるかなというふうには思っております。そのかい離というものをどういうふうなかたちでこれから取り組んでいったらいいかということを、あり方という、公共施設、特に公共建築物のあり方について、25年度26年度にかけて一定の方向性を出していって、いきたいというふうに思ってます。

岩崎議員:市民税が減少傾向に入る中で、20年間で総額2兆円、そして平準化して年960億円の保全費を確保するっていうのは、本市にとって大変困難な課題だと思うんですけど、局長の認識をちょっと。

柏崎財政局長:先ほどもご答弁をさせていただきましたけれども、これ保全費にもちろん限りませんけれども、毎年度の確かに厳しい財政状況の中ではありますが、それぞれの、先ほど先生からもお話ございました、現場の考え、あるいはその局全体の中での優先順位、必要性と、こういったものをしっかり議論していただいて、それぞれの年度の中で優先度の高いものからしっかり予算化していくということが、われわれに課せられた使命だと思っております。

施設等整備費の不足をどうやってうめるのか

岩崎議員:いくつも出します。これ(図2)は、13年度の施設等整備費を図式化したものです。そこで伺いますが、予算書の整備費には「整備」と「保全」が含まれると聞いています。また、13年度の保全費は総額で640億円という程度だと聞いています。確認をしてください。

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柏崎財政局長:全体の施設等整備費は、25年度予算につきましてはそのパネルにありますように1736億円ということでございます。その中でその保全費につきましては概ね640億円程度というのは私どもも把握をしております。

岩崎議員:もういまお話ありましたけど、13年度の整備費ですね、これ全体をくるんだものはこれで1740億円ですけれども、この総額は今後当分このくらいのボリュームで推移するというふうにみていいですか。

柏崎財政局長:その点につきましては、毎年毎年の予算編成の中で決定していくというようなことになろうかというふうに思っております。昨年との比較というようなことで考えれば、昨年当初予算では施設等整備費については、当初予算比較では1856億円ですから、そういうような水準ていうのがここのところ概ね続いているということはいえるかと思いますが、今後については毎年の予算編成で決めていくことになろうと思います。

岩崎議員:だいたいこれくらいで推移するだろうということかと思いますが。
そこで、13年度の保全費ですが、必要な額より320億円不足しています。この不足はどういうふうに埋めますか。

手塚技監:先ほども申し上げましたけれども、この推計をしたときの考え方なんですけど、保全の方法にも予防保全というのと事後保全という、壊れてから直す方法と、それから前もって予防のために直す方法というのがございまして、その中にも、メーカーなんかが決めている、たとえば何年対応だよというようなものが、それで取り換えるという時間計画保全という考え方と、それから点検をしながら使えるものはのばしていく状態監視型保全というのがあります。そこでお示ししている必要額、下のグラフですね(図1)、でお示ししている必要額というのは、そういったように理想的に取り換えていった場合にどのくらい必要かということをお示ししているものでございまして、実際上は使えるものはできるだけのばして使うということで、非常に厳しい状況ですけれども、そういう対応でしのいでいるということが実態でございます。

岩崎議員:そういう工夫・努力して、この320億円のうち、どこまで圧縮するんですか。

手塚技監:先ほども局長の方からも申し上げましたけれども、今年度の予算、局の方としても、これだけ必要な額だということで要求はあったんですけど、その中でも一定の保全費はついております。ですからこの保全費の中で、各局が対応していくということになりますし、それに対して非常に大きな問題がいま生じているということは、ちょっと私の方には伺っておりません。

岩崎議員:いま技監、うまい言葉使いましたけどね、そんな調子にはいかないですよ。そんな320億足りなくて、何十億かは何とかなるんでしょうけど、ほとんどこれうまりませんよ。こんなんを、先送りというんですよ。保全費の先送りですよ、これは間違いなく。このことをちょっとはっきりさせておきます。

基本方針は「限られた財源の中で保全に係る財源を優先的に確保」

それでですね、(図2、右側の図を示しながら)これ保全費を960億円確保しないといけないということとの関係で、ここの保全費を固定させてみたときに、理想形のこれは年度の予算なんです。そうすると960が先に確保されますから、1800億円から引いた分が整備費として残ります。840億円残ります。こういう計算になりますが、今度は逆に今年並みの1100億円の整備費を確保しようとすると、足りなくなります。どうするかというと、足りなくなれば借金するしかないじゃないですか。それで市債を260億足さないと、1100億円はできなくなります。
そこで、市は白書素案について、市民意見を聞いています。そこでは、この「図」(図1)の下のラインをベースにして、聞いています。ですから、「保全にかける金がこれだけしかありません。よいお知恵を聞かせてください」と、こういうふうになっています、中身はね。
そうじゃなくて、聞かなきゃいけないのは、整備費の総額はせいぜい1800億円ですと。そのうち、保全に960億どうしても必要ですと。新規整備は840億にしないといけないので、「削り方でよい知恵があったら教えてください」っていうべきじゃないですか。
そこで聞きますが、14年度以降の保全費をどう確保するか、この基本方針の中にちゃんと書いてあります。8ページと12ページにその答えが書いてありますから、ちょっと紹介してください。

手塚技監:いま先生が申し上げられた基本方針というのは20年との基本方針のことですか。それは、基本方針としてそれをかたちで出して、その中には一つの書き方としては、整備を少し抑えて、保全の方にお金を回す必要があるかもしれないようなことは書いてございます。われわれの方としては、それを受けていま、マネージメント白書を作成しているところでございまして、それには単なる施設を減らしたりだとか、それだけではなくて、いろんな方法でやはり事業費を確保していくということを、捻出をしていくということを、これは整備費も当然必要でございますので、保全費も整備費もどのような確保をしていくのかという中で、特に白書の方は建築物のことについてお聞きをしていると。これからですから、その回答は、そのあり方というものがあと1年か2年かで出てくるというふうに考えてます。

岩崎議員:聞いているのは8ページと12ページにどう書いてあるかって聞いているんです。ちゃんと読んでください。

手塚技監:8ページでございますけれども、保全費の財源確保ということだと思いますけども、対策として課題が財源確保というふうになっておるんですけども、対策としては「限られた財源の中で、新規整備に対し保全に係る財源を優先的に確保する」うんぬんというような。あと、国庫補助金なんかも積極的に導入しなさいということ、書いてございます。
12ページのところには、財政の仕組みとして、先ほども私いいましたけれども、新規整備を見送る新たなことや財源の確保に努めるというような文言が書いてあります。
それで私の方は、基本方針です、これは。基本方針ですから、これを受けていま白書をつくっているものであって、先ほど申し上げたように、単に、単純にものを減らすというようなことではなくて、様々な角度から財源を確保する方策を探っていったり、特に建築物についてはどういうかたちであるべきなのかということの指針を出していきたいというふうに思っているわけです。

岩崎議員:時間がありませんので、最後です。
公共施設の老朽化問題に、本市も覚悟を決めて取り組む必要があると思います。ひとつは、保全費は何としても960億規模を確保する。もうひとつは、財源は整備費の中でやりくりする。新規整備を徹底して見直して見出すということになると思います。この点の覚悟を局長にちょっと聞きます。

柏崎財政局長:私どもというか横浜市では、これまでも各年度の予算編成におきまして、当然のことですけれども市民の安全安心を確保するために、公共施設のもちろん保全もありますが、耐震化というようなことにも取り組んできました。その一方で、やはり横浜の経済、あるいは横浜のまちづくりというようなことを考えた重要な施策についても選択と集中という中で投資すべきところには必要な予算を計上しているというようなことを、これまでもやってまいりました。今後もそういうバランスの中で、安全安心あるいはまちの元気というようなものをつくっていくための予算編成をしていくというのとが重要なことだというふうに思っております。

岩崎議員:副市長にいきます。新施設整備は抑制して、保全に力を集中するように、われわれはずっと要求しています。この点で副市長どうですか。

大場副市長:いま局長がお答えしたとおりでありますが、必要な保全、そしてまた将来を見据えた投資、これについては両方十分検討した上で、取り組みをしていきたいと思っています。

岩崎議員:終わります。

◎質問と答弁はこちらをご覧ください。

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